高 札 場
「第2図」【乳狼吼月】 橋本雅邦 画
1899年(明治32年)頃の作品
埼玉県立近代美術館蔵
【日本狼(ヤマイヌ)物語】を近々出版します。
ニホンオオカミが幻とされる中、幻の本と久しく言われていた岸田日出男著【日本狼(ヤマイヌ)物語】が、今秋を目安に秩父市の三峰山博物館から出版されます。
この書籍は奈良県立大淀高等学校歴史研究部吉野史談会機関誌
「吉野風土記」第21集特集として岸田日出男氏が記されたものです。
ニホンオオカミ研究史の中で必ず示される文献で有りながら、出版から半世紀以上も経た現在、そのコピーの入手さえ困難である事を踏まえ、このまま埋もれさせるには忍び難いと思っていました。
思考から5年、様々な壁を乗り越え、この度皆さんのお手元に復刻版をお届けできる運びとなりました。
発行部数、定価、その他の面で未解決の部分も有りますが、博物館の文化的事業としての復刻であることを念頭に、作業に入りたいと思っております。
追って詳細をお届けいたしますので、しばらくお待ち下さい。
「第3図」
山上ヶ岳頂上近くに建つ岸田日出男先生のレリーフ
「第4図」【神犬産立】 北村西望作 秩父宮記念三峰山博物館所蔵
「第5図」奈良県東吉野村に建つニホンオオカミ像
ソウル動物園で飼育されているクローンオオカミ
-情報提供は早稲田大学探検部OB会オオカミ部会-
クローンオオカミとは?
野生のオオカミの体細胞とイヌの卵子を利用してクローンの受精卵を作り、代理母に妊娠させて生まれたオオカミが クローンオオカミです。 クローンオオカミは体細胞を使ったオオカミの遺伝子と同じ遺伝子を持っているので姿や習性がまったく同じで、 染色体の端にありながら細胞の老化に関与するテロメアの長さが同じなので生体の年齢も同じです。
クローンオオカミと野生のオオカミの違い
クローンオオカミはイヌの卵子に野生のオオカミの体細胞核を融合させて生まれたので、核に入っている遺伝子は 野生のオオカミと同じですが、細胞質にあるミトコンドリアは卵子を使ったイヌのミトコンドリアです。
【生体を模したと思われる二ホンオオカミの絵】
富岡永洗作 Wolf,lady and Samurai
明治時代の浮世絵師、日本画家として知られる富岡永洗(1864-1905)は、東京新聞の前身、都新聞に掲載される 挿絵を描いていた様子なので、東京に在住していたと思われる。 この絵のWolfは、私たちが知っている二ホンオオカミの特徴を良く捉えている。何処で生体を見たのだろうか。 小宮輝之著中央新書刊「物語上野動物園の歴史」に依ると、1879年4月岩手県岩泉町でオオカミの子6頭が生け 捕りにされ、譲渡に関しやり取りされた・・・としてある。残念ながら上野動物園での飼育記録は無いのだが、 ―岩手県ではオオカミを牧畜業の害獣として1875年より数百千頭を捕殺した―との記述も見られる。それらを 鑑みると富岡永洗は何処かで生体を見る機会を得たとしか考えられないのだが。
資料提供 森田 正純氏
【長崎歴史文化博物館所蔵品の紹介】
長崎歴史文化博物館のホームページに掲載されている川原慶賀のオヲカミ図、ヲウカミ図、ヤマイヌ図を紹介します。 ヲウカミ図を御覧になった事のある方は多いと思います。 しかし、オヲカミ図、ヤマイヌ図を御覧になった事のある皆さんは、殆どおいでにならないのではないでしょうか。 ご承知の通り、シーボルトの絵師として名高い川原慶賀ですので、シーボルトの理論通りオヲカミと、ヤマイヌを見事 に描き分けています。 川原慶賀のヤマイヌ図の参考に、chrysanthemumのニホンオオカミの図も掲載しました。 2つの図を御覧になって、皆さん何をお考えになったでしょうか。 おなじみ、森田正純さんが資料を見つけてくれました。
川原慶賀のオヲカミ図
http://www.nmhc.jp/keiga01/kawaharasite//_dutchimg_/m/m-1094-377-1.jpg
http://www.nmhc.jp/keiga01/kawaharasite//_dutchimg_/m/m-347-655-I-1-2-1.jpg
川原慶賀のヤマイヌ図
http://www.nmhc.jp/keiga01/kawaharasite//_dutchimg_/m/m-1094-377-2.jpg
ニホンオオカミフォーラム2014 61名のオオカミ体験
体験・研究・活動 の発表要旨
2014年11月15・16日
三峯神社 報徳殿
主催 秩父宮記念三峰山博物館
NPO法人ニホンオオカミを探す会
フォーラム日程
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一日目
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12:00開場
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13:00開会
体験発表(予定) 浅見恵美雄 柳内 潔 寺崎美紅 中丸洋沙愛 中村貴大 中村同行者
柏木侑也 矢口益男 小原譽男 百留マリー 浅香 稔 桜田昌久
吉川裕樹 他
発表者(予定) 森田正純 廣瀬為人
学術発表者 山根一眞 他
見狼記出演者 茂木章 小管正喜 古田基満 八木博
その他 質疑応答 など
18:00閉会
19:00懇親会
二日目
05:00山中散策(希望者で設置中のカメラメンテナンス)
08:00朝食
09:00開演
活動の報告・SDカードの解析
・・・と思われる映像 アクションとして面白い映像 間違って届けられた情報
早朝回収して来た映像分析 その他
トレイルカメラの変異―展示
15年前のカメラ 最近の4種のカメラ
オオカミ探しをしている3団体
NPO法人ニホンオオカミを探す会 早稲田大学OB会オオカミ倶楽部 石川グループ
その他 質疑応答
参加費
フォーラム参加費- 2.000円 博物館入館料を含む
宿泊(興雲閣)費+参加費―10.000円 博物館入館料 駐車場料金を含む