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捜 索 の お 誘 い

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             ニホンオオカミの剥製 国立科学博物館 蔵
 

この剥製は国内で最初にニホンオオカミの剥製として認知された標本である。

 岩代の国(福島県)で1870年頃捕獲されたとする雄の成獣で、その他、今泉吉典博士からの私信(1996年5月20日)に詳細が記されているので紹介する。

 『科学博物館の本剥製は、明治以来ずっと展示してあったもので、しかも昭和25年に私が転勤してから本田技官にお願いして剥製を解体し、頭骨を取り出し(大型日本犬の頭骨が入っていました)、毛皮を洗って作り直したものですから、毛色は全く当てになりません。

ただこの作り直しによって、倉庫にあった日本狼の全身骨格と同じ個体であることがはっきりしました。
毛皮の全ての爪が骨格の指骨にぴったり被さることを確認したからです。』

 尚、頭骨には標本ナンバーである『M100』の文字が記載され、全て(頭骨、全身骨格、剥製)が揃った二ホンオオカミの標本は『M100』だけである。
頭骨等の発見の経緯は戸川幸雄の著「骨の影」に詳しく書かれている。

当HP、canis hodophilax museum 中
photo,No2及びscience(3)国立科学博物館蔵二ホンオオカミの姿態 も参照願います。

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