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20世紀のまとめとして

​活 動 の 軌 跡

今まで数多くの標本に接して来たが、その半分は二ホンオオカミの標本では無かった。
標本調査初期の頃は、研究の先達が記した文献に出て来る標本が主たる訪問先だったが、
民間研究者の著作物に登場してくる標本を訪ねるようになると、-ではない標本‐が多くなって来た。
-ではない標本‐を列記することにより、後続の研究者の参考になるのではないか!
そんな思考の中この欄に於いて文献名も提示する事としたので御理解願いたい。

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茨城県結城市民家蔵
三峰神社参拝の帰り 二ホンオオカミの根付けとして購入した熊の根付け

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埼玉県富士見市の民家蔵
木曽御嶽参拝の帰り、二ホンオオカミ頭骨として購入した熊の頭骨

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都下奥多摩町 民家蔵 

埼玉県飯能市 民家蔵 野犬の頭骨

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都下桧原村 民家蔵 キツネの頭骨

以上3点はいずれも『幻の二ホンオオカミ』柳井賢治著より
尚、同著内 奥多摩町境の民家に在るとされた頭骨も、顔面の

プロフィールから‐ではない標本‐と思われる。

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岩手県二戸市民家蔵 イヌ科動物の毛皮

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岩手県大船渡市民家蔵 熊の根付け
斐太猪之介著 『続々山がたり』

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奥飛騨温泉郷、双六荘蔵アルビノ化したキツネの剥製
白いオオカミとして話題になった事もあるが、中の頭骨も剥製もキツネそのもの 。
 斐太猪之介著『オオカミは生き残った』

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3点全てキツネの剥製。
斐太猪之介著『オオカミは生き残った』でヤマイヌとして紹介されていた。
そもそも斐太氏の二ホンオオカミ像は、実態と全く異なっている為こんな事になる。

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熊の根付け   埼玉県児玉郡の民家蔵

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イヌ科動物の上顎吻端部   埼玉県児玉郡の民家蔵

千葉徳治著「オオカミはなぜ消えたか」の文中、
岩手県沢内村の寺院に標本が在るとの事で出かけたのだが、
鳥獣類の爪骨歯等の混在する憑き物落とし用の数珠には、
ニホンオオカミの爪も歯も骨も含まれていなかった。

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